強冠企業 香港から工業用ラード輸入?
【新唐人2014年9月15日】廃油を原料にした食用ラードを製造・販売した強冠企業が、香港からも長年原料を輸入していたことが明らかになりました。台湾衛生福利部食品薬物管理署は10日、入手した輸入書類には「食用」と書かれているが、関税総局のデータとは矛盾していると発表しました。
食品薬物管理署が公表した資料によると、強冠は2008年から2014年の間、香港の貿易会社「金宝運」から56回、総量2385トンのラードを輸入しています。しかし、工業用ラードの疑いがあります。
食品薬物管理署区管センター 馮潤蘭主任
「食品安全法の規定に符合した物と、我々の検査規定をクリアした物だけに許可証を発行します。それから輸入ができます」
台湾衛生福利省の規定では、ばら積みまたは150キロ以上の樽詰め油脂を輸入する場合、輸出国の衛生管理部門が発給した食用である証明書、または台湾の在外公館が認可した公証機関の証明書の提出が義務づけられています。
食品薬物管理署区管センター 馮潤蘭主任
「ご覧になっているとおり、まずは中華民国公文書証明専用章です。発給したのは、駐香港台北経済文化代表処です。『for human consumption』とあるので、『食用』です」
一方、財政部関税総局のデータベースの中には、香港から食用ラードを輸入した記録はありません。食品薬物管理署の資料には強冠が87トンの食用ラードを輸入したとありますが、両者は明らかに矛盾しているのです。台湾の立法委員が指摘したように、中国の地溝油(ちこうゆ)が香港に輸入された物なのかどうかは、さらなる調査が必要です。
このほか、強冠の問題製品を仕入れた235業者のうち、15の業者が「入荷していないので、資料提供ができない」として、調査に協力しない姿勢をとっていますが、すでに司法機関に調査を移管しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/10/a1137272.html(中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)